エンジニア女子がApple信者になった瞬間|エンジニアかあちゃん奮闘記

エンジニア女子がApple信者になった瞬間|エンジニアかあちゃん奮闘記

2020年2月21日

ども~(o’ー’o)ノ
システムエンジニア11年目ぐらいのまゆゆです。

前回、まゆゆという「エンジニア女子の生態」について記事を掲載しました。

ということで、第二回目の今回は、「エンジニア女子」だった私が「Apple信者」へと進化を遂げたお話をしたいと思います。

もくじ

2社目の会社は、ソーシャルゲーム開発会社


仙台へUターン転職をして戻ってきた私の勤め先は、なんとソーシャルゲーム開発会社でした!
私が転職活動をしているとき、仙台に支店を作るために初期開発メンバーの募集をしていました。

最初に勤めた会社の案件で、アフィリエイトの改修を行ったことがありました。
そのアフィリエイトシステムを作っていた会社の子会社だったことを知り、
「うん、アプリゲーム開発できるし、この会社にしよう!」と応募しました。

もともとゲーム好きだけど、ゲーム開発ってどうやっているんだろう。。
そんな小さな疑問から、私の中の創作意欲のビッグバーンがはじまりました。

今思えば、中学生時代はRPGツクールというオリジナルRPGを作ることができるソフトでゲーム開発をしようと考えていた時期もあり、RPGツクールで素人の方が作った無料のPRGをみつけてはやる日々を過ごしていました。

このころから、種は植えてあったのですね。

「ゲームを開発する」という行為は、私の中で、「編み物をする」「ピアノを弾く」「料理をする」などと同じ行為です。

  • 設計書(編み図、楽譜、レシピ)
  • 開発(編む、弾く、切る)
  • デザイン(何色の糸を使うか、何の曲を弾くか、何の材料を使うか)
  • リリース(編んだものを身に着ける、誰かに聞いてもらう、食事をする)

 

こう考えると、誰でもアプリゲームが作れそうでしょう?
そう、情熱さえあれば何でもできる!!!

という感じで、ゲーム開発未経験の私がソーシャルゲーム開発の会社へ入社し、新しい世界へ飛び込んだのでした。

新しい世界でさまざまなこと経験し、下記のようなことを感じました。

  • 自分の楽しいが他人の楽しいとイコールではないこと
  • でも、作っている側が楽しくないものは絶対楽しいものにはならない
  • 本当に楽しい企画は「1行の文章で伝わる!」
  • エンドユーザーの要求を直に感じ、開発し、エンドユーザーの楽しいという声を聞くことの嬉しさ
  • 新しいことにチャレンジする楽しさ

 

毎日0時近くに帰っても苦にならない楽しい日々でした。
たくさんの失敗を経験しましたが、今のエンジニアとしての自分がいるのはこの会社で学んだことが大きいです。
新しいことにチャレンジすることの楽しさを覚えたのは、今の私の強みでもあると思います。


はじめて一人で開発した「ハシビロGO→」の開発秘話


2012/6/17 MacBook Air 購入。
「Apple信者」が誕生した記念すべき日です。

最初にやったことは、RolandのMIDIを買い、電子ピアノとMacをつなげて作曲をしてみました。
日本でヒットしている曲の共通点って知っていますか?

「カノン」というクラシック曲があるのですが、カノンで使われているコードの流れと同じ曲の進行をするとヒットしやすいのだそうです。
まずは、このコード進行を参考に、ちょっとしたオーケストラが演奏しているような曲を作曲しました。

この時期はコード進行などの本も読み、作曲することに力をいれていました。
ゲーム開発をするには、曲とグラフィックが必要だからです。

すべての工程を自分でこなし、まゆゆブランドのゲーム開発することが夢でした。

次に、自己啓発も含めて、Cocos2d-xというフレームワークを使って、一人でゲーム開発をすることにしました。
だいぶ昔なのでもう本屋にはないかもしれませんが「Cocos2d-xを使ったゲーム開発」のような書籍を1冊買って、そこに掲載されているゲームを一通り作成してみました。
物理演算などを使ったピンボールやパズルゲームなど、ゲームロジックを学ぶために勉強しました。

何でも基礎が大事だと思います。
基礎があっての応用です。人の真似をすることは良いことだと思っています。
少しでも興味がある方は、ぜひ、簡単なことからちょっとずつやってみましょう。

爆走ハシビロGO→プロジェクト始動!

そこから応用で発展していったのが「爆走ハシビロGO→」というゲームアプリです。今ではよみうりランドに「ハシビロGO!」というアトラクションがありますが、自分は先見の明があったのだなと思っています、、、(笑)

左と右を順々にタップして、ハシビロコウを障害物にあたらないように走らせ、どのくらいの距離を走ったのかを競うゲームです。

なぜハシビロコウなのか。
私は、上野動物園に何回も行くほど、ハシビロコウが大好きです。
あんなにイケメンな人(鳥)にはあったことがないです。

ハシビロコウはまったく動かない動物です。
そんな動かない動物を走らせてみよう!!というのが、企画のはじまりでした。

その名も、「まろろプロジェクト」
当時、私は「まろ」というあだ名で呼ばれていました。(今は、まゆゆですけどね)

ディレクター兼プログラマー兼サウンドデザイナーのまゆゆ。
グラフィックデザイナーは、当時の同僚の同じ年のデザイナーの女性。

このプロジェクトの大事な約束事。
「1日1時間以上使わないこと」

私は集中してしまうと徹夜をしてまで制作活動を行ってしまう癖があるので
仕事に影響を及ぼさないように約束事を決めました。

また、毎日の小さな目標を定めました。
・スタートボタンを表示できたら今日は終わり
・スタートボタンをおして次のページに遷移させたら今日は終わり
・背景画像を配置したら今日は終わり

このような、小さな小さな目標を毎日繰り返すことで、最終的に目指したApp Storeにリリースするという目標を達成できました。(現在、配信停止中です)

作曲とグラフィック

「ハシビロGO→」で使った曲は、クラシックの「天国と地獄」を自分で編曲したものを使いました。

また、トップページにいるハシビロコウにシールを食べさせると「ごっくん」と食べるのですが、
その「ごっくん」という音は、自分で「ごっくん」といったものを録音し、声を低くしてスロー再生に編集した声を使用しました。

「ハシビロGO→」で使ったイラストは、当時の同僚の同じ年のデザイナーさんが描いてくれたもので、
私からは「アメカジスタイル」という要望で描いていただきました。

この開発していた時期は本当に本当に楽しかった~。
今でも私の宝物な日々です。

 


テンダとの出会い


そんな私も、1社目で出会った殿方と6年の付き合いを経て結婚することになりました。
スーパーの袋を両手に抱えて帰っているさなか、「そろそろ結婚するか」なんてあっさりと。
その2か月後には入籍していました。

結婚をすると保守的になるとはよく言いますが、私も素直に「ゲーム開発なんてギャンブルを続けてていいのか」と思うようになりました。
1社目で開発メンバーとして関わっていた転職サイトを使っての転職活動を再度はじめました。
自分で開発した転職サイトを使っての転職活動って何だか面白いですね。

そして、テンダと出会うことになりました。

if (転職) {

 Alert(“hello!tenda!”)

} else {

 Alert(“Are you happy?”)

}


次回、「Apple信者」はこうして「母になる」の巻


テンダでのお仕事
妊娠しながらのお仕事
切迫早産の危機