ビジネスモデルはアプリの柱!アプリ開発の際に考えておきたい収益化の話

ビジネスモデルはアプリの柱!アプリ開発の際に考えておきたい収益化の話

AIなどの技術が成長していることもあってか、ここ数年でさまざまな業界とITを紐つけようという動きが強まっています。
金融にITをからめたFinTech(フィンテック)、健康とITをからめたHealthTech(ヘルステック)などは耳にしたことがあるかと思います。

この2つに限らずさまざまなチャレンジがされており、もう成熟期といっても良い時期かもしれません。
という昨今ではありますが、現在でも新規でアプリを作りたいという企業が数多くあります。

その中で難しいのは、いかに収益化させるか、ということです。

弊社も、お客様とどうやって収益化につなげるか、ビジネスモデルについて考えさせてもらう機会があります。

絶対的な正解はないですが、逆にこんな企画は失敗しがちだと感じるパターンも見えてきました。
今回は、企画段階における要注意ビジネスモデルを4つ紹介したいと思います。

もくじ

広告収益モデル

アプリ内で広告を出してその表示/クリック/契約成立回数などに応じてインセンティブ(広告掲載料)をもらう、無料のスマートフォンアプリなどではおなじみの仕組みです。
広告バナーであったり、最近だと動画広告なども少なくありませんよね。

利用者の負担も少ないので簡単に稼げる・・・と思われがちですが、これが要注意です。

広告による収入って「1クリックで数円」の世界なんですよ。

1,000人が1日1回押してくれてやっと数千円。仮に5千円としましょうか。
30日その状況が続いてやっと15万円です。

対するアプリの開発費は数百万、数千万とかかったりします。
通常、作って終わりではないので、管理・維持していくためのコストだってかかります。

そもそも、実際には1,000人が毎日広告をクリックしてくれるなんてことはないですし、アプリ自体を毎日続けてくれるとも限りません。
1,000人にインストールされたのに、収入が数十円なんてこともザラでしょう。

広告収益モデルって難しいのです。

安直なサブスクリプションビジネス

月額費用を払ってサービスを受ける、定額制の収益モデルです。
動画など電子コンテンツを楽しむネットサービスだったり、定期的に物が送られてくるリアルの世界をからめたサービスもあります。

アプリ以外の話だと、某焼肉屋さんが定額食べ放題サービスを行い、結果として予想以上の申し込みに耐えきれず申し込みをストップしたことが話題になりました。

そんなサブスクリプションビジネスですが、サービス内容に「毎月〇円を支払う価値がある」ことが大前提となります。
「このサービスはxxx万かけて作ったサービスだから、毎月x円支払うのは妥当」という提供側からの価値の押し付けであってはいけません。

一度決めた価格はなかなか変えにくいので、提供サービスに対して利用者が費用分の価値を感じるかの見極めが必要です。

人材マッチングサービス

人と人をつなぐサービスです。
出会い系のようなサービスもありますし、ビジネス的に人と人をつなげるサービスだってあります。

このビジネスの危険性は、「同アイディア多数」という点。

社内で企画検討をした時にも、高い頻度でこのタイプのアイディアがでてきました。

結婚式のサクラや、家政婦さん的なもの、謝罪代行など既存サービスでも種類は多岐にわたっており、自社で強みとなる土台がない限りは独自性のあるサービスを作り出すのはなかなか難しいです。

ニッチすぎるビジネス

これは具体的な収益モデルではなく目のつけどころの話。

いわゆるスキマビジネスというやつですね。
メジャー路線から外れた未開拓な市場を狙い、そこの独占を狙っていくビジネスです。

ですが、これもまた注意が必要なビジネスモデルです。それはニッチすぎたらダメだよね、ということ。

極端な例ですが、「アウトドアをする90歳以上の男性」をターゲットにしたビジネスはニッチだと思いますが、ニッチすぎて収益化は難しいと思います。そのニッチな市場がちゃんと利益の上げられる規模感かの見極めが必要です。

これらのアイディアが出ていたらよく考えて!

この記事で触れた4つのビジネスは、安直に決めてしまうと収益につながらない残念ビジネスモデルです。

もちろん、判断さえ間違わなければ有効なビジネスモデルでもあります。
アプリの企画検討の際には十分検討していきたいものです。